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ゆめのかたち Liedtext

それから ながれるかぜは
またいくつかの そらを
どこかへ とどけてゆく
ちいさな こいしをひとつ つれて
よるの すきまをかけてゆく
 
くるまの とおりすぎてく
しゃどうのむかう さきを
ぼんやり ながめていた
がいろじゅのそよぐ かげが
ぽつり ぽつり
かれはを おとしてく
 
くつあとののこる さかみちを
あおいひかりがそっと のぼってゆく
 
すれちがう かえりを
みまもるように
 
しゅうでんのあいずが
よるを うたっていた
 
えがいた きょうのかたちは
きょうにであえた そらを
おもいを つつんでゆく
 
えだにとまった ことりが
しろい つきを
せなかによせ ねむる
 
かがんだ ふゆは
あたらしい あかりをうけ
まちは ぎんいろにかがやいた
 
はれた そらのした
ぼくは いきをはいて
てのひらの なかで
くもを うかべる
 
せーので とばした ひこうきが
きょうしつを ぬけてった
あのひのように
ゆうひを うけて
ひこうきぐも ふたつ
 
たしかなスピードで
くもまに ぬけてった
 
えがいた あすのかたちは
あすをのぞんだ そらを
おもいを とどけてゆく
かわにゆらぐ あわい ひが
こがねいろに
けしきを そめてゆく
 
とおいこえが きこえる
あのひの ぼくらのこえ
すすみかたも しらずに
それでも わらっていた
セピアに かわりかけた
なかまたちの えがおは
おれまがった しゃしんに
かがやきつづけている
つきは ゆうひをみおくって
あかりのいろを こくしてく
まちに ひがともりはじめる
まいあがる すなぼこりが
まちの ひかりあびて
またたく ほしたちと
きらめいた
 
ながれぼし ひとつ
くもを まわって
あすを こえてゆく
とわに とわに
ちいさかった てのひらを ぼくは
ひろげた ひろげた
また あるきだせるように
 
えがいた ゆめのかたちは
こころにかいた そらを
あしたへ きざんでゆく
ときが けしきを かえても
まちは
きょうも
うごきつづける
いくつも
いくつも
いくつもの ゆめをのせて
 
かたちを つなぎあわせて
のぞみをうんで それは
また かたちへと かわる
えがかれた きょうを あすを
ゆめと よんで
きぼうと よんで
ほら あさひがのぼりはじめる
あらたな ひは
ずっと そうずっと
せかいを まわしつづけている
たなびく くものすきまから
あかりが きょうも
ひとすじ さしこんだ
 

 

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