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髪の毛の中の半球

  いつまでも、いつまでも、お前の髪の匂いをかがせておくれ。渇いた人が泉に顔をくっつけるように、我が顔をお前の髪に埋め、香水を染み込ませたハンカチのような我が手でお前の髪を揺さぶり、思い出のかけらを大気のなかに撒き散らしたい。
 
  お前の髪の中で、私が見ているものを、私が感じているものを、私が聞いているものを、お前が知ってくれたら。我が魂はお前の髪の匂いに酔う。他者の魂が音楽に酔うように。
 
  お前の髪の中には夢がある。帆柱やマスト、巨大な海、モンスーンが私を素敵な気候へと運んでくれる。その空は青くかつ深く、空気には果実や葉っぱや人の皮膚の匂いが溶け込んでいる。
 
  お前の髪の海の中に私が垣間見るものは、憂鬱な歌が流れる港、さまざまな国籍の男たち、大空に浮かび上がったきらびやかで複雑な形をした船。そこには永遠の熱気が漂っている。
 
  お前の髪を愛撫しながら、私が思い出すのは、美しい船の一室で、港のかすかな波の動きに揺られつつ、花瓶や壷に囲まれながら、ソファーの上で過ごした長い時間のこと。
 
  燃える暖炉のようなお前の髪の中に、私はアヘンや砂糖と溶け合ったタバコの匂いを嗅ぐ。夜のように黒いお前の髪の中に、熱帯の永遠の空が輝くのを見る。お前の髪の生え際には、コールタールや麝香やココ油と混じりあった匂いが漂う。
 
  重々しく真っ黒なお前の髪を、いつまでもかじっていたい。お前のはちきれそうな髪を噛んでいるとき、私は夢を食べているような気がするのだ。
 
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