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鈴なりの花を摘み.
吹く風に夏を知る.
おだやかに ああ おだやかに.
今 ぼんやり遠くをながめてる.
 
はるかなる空の果て.
想い出が駆けめぐる.
なだらかな この なだらかな.
名前さえしらない 坂だけど.
咲く紫は 旅路を彩どる.
 
何処へと鳥は鳴き.
夢出ずる国をゆく.
世の中は ああ 世の中は.
なぜ こんなに急いてと流れてく.
今宵は 月が旅路を照らそうぞ.
 
喜びが川となり.
悲しみは虹を呼ぶ.
道無きぞ この旅だけど.
でも こんなに上手に歩いてる.
稲穂の先が いつしか垂れコウベ.
咲く紫は 旅路を彩どる.
 

 

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